男子フィギュアスケート代表選考に思う

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今回の女子フィギュアオリンピック選考以上に楽しみにしていたのが
実は男子のフィギュアスケート。
今回の選考では、採点ミスという前代未聞の不手際から
非常に後味の悪い結果となったのは残念だけれど
代表選考に最終的に残った2選手の戦いは見応えがあった。

夏場の、過酷で地道な練習の様子など全くわからない僕たちにとって
冬期限定の種目であり、また
上位選手の入れ替わりが目まぐるしい種目でもある
フィギュアスケートでは、いい選手が現われると
まるで、唐突に天から使わされた申し子であるかのような印象を受ける。
女子の浅田真央選手同様、男子の高橋大輔選手には、まさに
彗星のごとく現われたような衝撃があった。
かつての日本人選手とは全くタイプの異なった彼の演技は
競技と呼ぶにはあまりに華麗で美しい。
ジャンプを終えたときの流れるような着氷姿勢。
スピードに乗り、氷と戯れるかのような切れのいいステップ。
その表現力は、確かなクラシックバレエの基礎を積んできたことを
容易に想像させる。
何より彼が稀有の存在であるのは
氷上にあるときの圧倒的なオーラにある。
インタビューを受けている時の彼は
どこにでもいる今時の若者に過ぎないが
いったん氷に乗ると、彼の中には
スパニッシュダンサーの熱くたぎる血が流れているのではないか
と思えるように輝きだし
キャンデローロの再来を思わせるようなオーラを放つのである。

とかく、女子の選考争いの陰に隠れて
注目度が削がれてしまった男子フィギュアだが
今回、採点ミスによる順位の入れ替わりという不本意な話題で
注目を浴びてしまった。
2度目の表彰台に上がった選手達に、笑顔はなかったが
高橋選手には、織田選手の分まで
トリノの本番で、存分に実力を発揮してもらいたい。
それが、この最終選考の顛末を見守った
全ての人たちの思いではないだろうか。
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by henrri | 2005-12-26 10:01
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