2006年 04月 09日 ( 1 )

シャトーマルゴー物語

ワインのことはあまりわからない ―― という人でも
一度は耳にしたことのあるワインではないだろうか?
記憶に新しいところでは、渡辺淳一の「失楽園」で
主人公が最後に飲んだワインがこのシャトーマルゴー。
女系家族によって受け継がれてきたシャトーのせいもあってか
マルゴーはよく女性に例えられ、『ワインの女王』とも呼ばれる。
その味わいは、柔らかく豊潤、かつ複雑な香りが加わる。
ボルドーの五大シャトーの中でも、マルゴーの官能的なそのスタイルは
世界中の愛好家を虜にしてきた。
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このワインに魅せられた著名人は多いが、なかでも
アーネスト・ヘミングウェイは、マルゴーのように女性らしく美しく
育つようにと、孫娘に、マーゴと名づけた。
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その願い通り、彼女は後にVOGUE誌の表紙を飾るトップモデルとなり
女優として銀幕デビューも果たした。
しかし残念ながら、結婚に失敗してアルコール依存症となり
若くして自らの命を絶ってしまった。
だからとといって、飲みすぎには注意しましょう
という安易なオチにはしたくないわけで・・・
つまり、魅力的なものほど危険な香りが漂うということだ。

ワインにはそれぞれに物語りがある。
そうした物語を解き明かしていくことも
ワインの楽しみ方の一つだと思う。
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by henrri | 2006-04-09 23:31 | ワイン