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憧れのモエ・エ・シャンドン

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         綺麗な飾り棚の中にはモエ・エ・シャンドン

         「皆さんにケーキを召し上がっていただいて」

         その口振りはまるでマリー・アントワネットのよう

         フルシチョフとケネディの為の特製の処方箋

         いつだって 彼女からの招待を断われはしない



「キラークイーン」の冒頭の一節。
フレディー・マーキュリーが毛皮に身を包み、黒いマニキュアの
しなやかな指をくねらせながら歌った、クイーンの往年のヒット曲である。
当時は、モエ・エ・シャンドンがどんなものなのかわからなかった。
ほどなくしてそれが、高級シャンパンの名前だということを知った。
モエ・エ・シャンドン、キャビア、シガレット・・・
主人公の彼女の優雅な日常を思わせる言葉の数々が
いっそう大人の世界への憧れをかきたてた。
大好きなロックバンドの歌詞に歌われるだけで
モエ・エ・シャンドンは特別なシャンパンになった。
そして今でも、シャンパンを飲むたびに
キラークイーンが頭の中で流れるのはいうまでもない。

この主人公の彼女、冷戦中に世界をまたにかけて暗躍し
キラクイーンと呼ばれた、実在する高級娼婦だという説があるらしいが
真偽のほどはどうなんだろう・・・
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by henrri | 2006-04-28 21:59 | ワイン

第4回ワンセミナー

セミナーも今月で第4回を数えました。本日の5本は、全てイタリアから。

1 クエルチャ ソアヴェ 2004 DOC 白

2 アークイレ ビアンコ 2003 IGT 白

3 モスカート ダスティ 2004 DOC(チェレット社) (白微炭酸)

4 アークイレ ネロ・ダーヴォラ 2003 IGT 赤

5 バルベーラ・ダルバ 2002 DOC(ジャコモ・コンテルノ) 赤

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一見してボルドーやブルゴーニュと違うのは
ラベルの斬新でモダンなデザイン。

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今回人気があったのは、イタリアワインの中でも
クラシカルなスタイルの生産者
ジャコモ・コンテルノのバルベーラ・ダルバ。
紫がかった鮮やかなルビー色。
イタリアならではの土着品種から生まれるワインは
なんともふくらみのある余韻を残します。
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女性に人気があったのは、モスカート・ダスティ。
甘口の微炭酸は、きりっと冷やして飲めば
これからの季節にピッタリですね。

来月、5月17日は、ワインと料理の相性について。
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by henrri | 2006-04-19 00:28 | ワイン

シャトーマルゴー物語

ワインのことはあまりわからない ―― という人でも
一度は耳にしたことのあるワインではないだろうか?
記憶に新しいところでは、渡辺淳一の「失楽園」で
主人公が最後に飲んだワインがこのシャトーマルゴー。
女系家族によって受け継がれてきたシャトーのせいもあってか
マルゴーはよく女性に例えられ、『ワインの女王』とも呼ばれる。
その味わいは、柔らかく豊潤、かつ複雑な香りが加わる。
ボルドーの五大シャトーの中でも、マルゴーの官能的なそのスタイルは
世界中の愛好家を虜にしてきた。
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このワインに魅せられた著名人は多いが、なかでも
アーネスト・ヘミングウェイは、マルゴーのように女性らしく美しく
育つようにと、孫娘に、マーゴと名づけた。
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その願い通り、彼女は後にVOGUE誌の表紙を飾るトップモデルとなり
女優として銀幕デビューも果たした。
しかし残念ながら、結婚に失敗してアルコール依存症となり
若くして自らの命を絶ってしまった。
だからとといって、飲みすぎには注意しましょう
という安易なオチにはしたくないわけで・・・
つまり、魅力的なものほど危険な香りが漂うということだ。

ワインにはそれぞれに物語りがある。
そうした物語を解き明かしていくことも
ワインの楽しみ方の一つだと思う。
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by henrri | 2006-04-09 23:31 | ワイン

ライフ・イン・ザ・シアターを観た

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役者として、黄昏時を向かえたベテラン俳優のロバートと
明けの明星のように輝く
若手俳優ジョンの2人芝居である。
2人の対照的な役者の日常を、劇場という媒体を通して
劇中劇を挟みながら、舞台裏のささいな出来事で綴っていく。
役者冥利に尽きる作品であると同時に
鏡に映すように、役者としての自分の姿が
見えてしまうこの芝居が、怖くて演じられない
と思う役者もいるだろう。

よく出来た脚本だが
日頃から、咀嚼されたドラマや映画を見慣れた人には
手ごわい芝居かもしれない。
殆ど長ゼリフはなく、特に、ジョンのセリフにはなんの重みもない。
藤原竜也の、華麗な長ゼリフや
爆発的なエネルギーを期待していった人にとっては
肩透かしに会った感が否めないかもしれない。

対極にある2人の役者は、お互いが持つ若さと老いとで
絶妙に、相手の輝きと衰退を、残酷なまでにあぶり出していく。
全ての感情は、セリフとセリフの間
行間の中に丁寧に織り込められている。
ジョンが一石を投じると、波紋が広がり
湖面に浮かぶロバートの小船を揺らす。
若く幼いジョンは、なぜ揺れるのかはわからないが
しだいに手加減するようになっていくのが見て取れる。
まさに、作用反作用の2人芝居を
市村正親と藤原竜也の、職人芸のような
珠玉の技で紡ぎだす。

芝居がはねた後の誰も居ないステージで
一人稽古をするジョン。
この時、劇中劇のセリフ以外
劇団員としてのジョンは、舞台袖にいるロバートとの掛け合いのみ。
ほとんどセリフらしいセリフを発しない。派手な動きもない。
長い、そしてわくわくする沈黙。
この沈黙にこそ、2人の感情がにじみ出て来るのだ。
舞台袖に隠れて見えないはずの
ロバートの小さく震える背中が、沈黙の中に見えてくる。

笑いは単なる芝居のエッセンスに過ぎない。
この芝居の最も重要なテーマは、舞台への敬愛である。
脚本家が、演出家が、すべてのスタッフが
そして、すべての役者が敬愛して止まない舞台への思いが
この芝居の中に凝縮されている。

鏡台、ドーラン、ブラシ、ティッシュ・・・
ロバートが、慈しむように
楽屋裏に散在する小道具を言葉にしていく。
まるで、シャボン玉を壊さぬように丁寧に
一つ一つ小道具たちの名前を呼ぶ。
何十年も、ドーランとホコリの匂いのする舞台袖で
暗闇の中、数え切れないほど
緞帳が上がる音を聞いてきた市村正親の
このセリフは重い。
同時に、自分が初めて降り立った劇場の舞台で
その3年後、取材を受けた藤原竜也を思い出す。
18歳の藤原少年は、「舞台の神様に怒られるから」
といって靴を脱ぎ、揃えてから裸足で舞台に上がった。
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by henrri | 2006-04-07 13:35 | 演劇

楽天市場「ワイン紀行」オープン

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―― 藤原竜也の舞台は、騙されたつもりで必ず1度は観ておけ ――
とはもはや都市伝説になっている。

という書き出しで始まるコラムを読んだ記憶があるけれど
なかなか1度では済まなくなってしまうのが彼の舞台なのだ。
新しい舞台がかかれば必ず観る、という習慣がここ何年も続いている。
今年もまた、「ライフ・イン・ザ・シアター」という二人芝居が
「ワイン紀行」のオープンする前日の3月30日に
シアター1010で初日の幕を開けた。
彼の、芝居に打ち込むひたむきな姿に励まされながら
その翌日、「ワイン紀行」がオープンした。

楽天市場 『ワイン紀行』

肝心の舞台はまだ観ていないので
感想はそのうちアップすると思います。
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by henrri | 2006-04-02 15:17 | ワイン